三宅 順子 (10地区) 掲載日:2025/10/14
私が「ナルク」に入会したのは、大先輩のT さんが声をかけて下さったのがきっかけで、10 年以上前になります。
他力本願で、5年ぐらいは何の活動もしないでいましたが、同じT さんからボランティアのお声がかかり、それがキッカケで、事務所当番、会員研修担当、運営委員までさせて頂くようになりました。
そして今回、会報のトップページが10 地区担当だということで、ある方から以前に私が10 地区のみに配布されている「さとやま」に載せた「津田の春日神社のお祭り」の記事にすごく感動したので、ナルクの会員全員に知らせて欲しいと言われました。
丁度10 月はお祭りの時期で、今年3月に枚方市初の無形登録民俗文化財に登録されたという事もあり、昔から続く春日神社のお祭りの紹介をさせて頂くことになりました。
春日神社は市域東部の中心的村落であった津田村の氏神で、創立年代は明らかではないが、中世に三之宮神社(穂谷)の内宮として祀られた、と伝えられています。
現在の本殿は、天明6 年に春日大社(奈良県)の旧社殿を移築されたものです。
中世より続く津田春日神社宮座による秋の奉納祭りは、早朝より、今年収獲した農作物を各宮座の当家の家から裃を着て、神社まで担いで行き、奉納し神事を行います。
神社は立派な大提灯を早朝より各家庭から1人出て地域毎に本殿と屋根より高く掲げられる辻提灯を飾り、各家庭では玄関前に、紋入り提灯を吊して飾ります。提灯と大太鼓で賑わう提灯祭りです。
夕方からは、津田旧街道に夜店が並び、近隣の子供達や親子連れが集まり大変賑わいます。
お祭りの日はどこの家も楽しみな1日で、ご馳走は昔から鯖寿司とお餅とすき焼きと松茸などが習わしで、1年の豊穣と健康を祝ったものです。
昔は家で飼っているニワトリを潰してすき焼きにしていたそうですが、現在は豊かになって牛肉のすき焼きに。
鯖寿しは家庭の手作りから近年は寿司店・スーパーで出来合いを買う若い家庭が増えています。
因みにわが家では、しきたり通り毎年私が作っています。枚方市には他にも古くから伝わる行事など沢山あると思いますので、ぜひ紹介して欲しいと思います。



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