角山 正男 (1 地区) 掲載日:2022/10/11

 それは約25年前、秋の頃。中大和の幼稚園。花壇の片隅に見慣れない色の花を1本見つけた。造花のような形状で花被片は反り返っている。彼岸花である。只、花の色が黄色い。近くには明日香村があり田圃の畔に咲く赤い彼岸花群は秋の風物詩としてあまりにも有名。

 古くから「赤い花なら曼殊沙華」と歌われ、曼珠沙華(彼岸花)は赤いものと思っていた。

 驚愕し立ち竦んだ。こんなんがあるんや。

 それ以来、本来の花色以外に変化した色をした花があるのではないかと注意深く観察す
るようになった。

 タンポポは、洋の東西を問わず「黄色」。紫蘭は、名のとおり「紫色」。フランネルソウ
は、小さな「赤色」。「黄・白」の彼岸花、「白」のタンポポ、「白」の紫蘭、「白」のフランネルソウが花壇や路地の片隅で咲いておりその存在を知った。

 突然変異か誰かが改良したか知る由もない。シロイロタンポポは西日本一帯に分布してい
るとされている。知らんかった。

 球根を集めたり種を採ったりして自宅近くの市のアダプト管理地(市から委託されてい
る管理地)に植えた。立ち止まって観入っている人を見るとしてやったり! である。咲く時期は本来の色と同じだが、なんとなく形態が貧弱に見えるのと繁殖力が弱いのではないかと感じるのは私だけの思い過ごしだろうか。

 掲載の写真は、白黒で花の色は伺えません。どうか、ナルク「天の川クラブ」のホームペ
ージを見てください。カラーで載ってます。

 私は「天の川クラブ」で庭木の剪定等の活動に取り組んでいますが、短い花の命の生き
様にも気を配っていきます。

 記事と同事象の例があったら教えて下さい。