事務局 向井 範雄 掲載日:2022/9/12

会報封入中の筆者 左

 2011 年3 月11 日の東日本大震災の日に還暦を迎え、定年退職したのを機にナルクに入会して12 年目になります。

 若いということで重宝がられたのか、毎年の総会や、秋のイベントの準備、20 周年、25周年行事の手伝いなど、さまざまな仕事を経験させてもらいました。ナルク本部の25 周年行事ではイベントの担当になり、全国の拠点の会員の皆さんと交流を深められたことは良い思い出です。

 日頃は事務局のスタッフとして会報の編集から封入、会員管理や事務所の当番などをしています。事務局にいると、「天の川クラブ」の問題点が見えてきます。

 まず、会員の高齢化です。会員の平均年齢は、だいたい1年間に0,5歳高くなっていて、現在は77 歳を超えています。日本の健康寿命が74 歳ですから、活動できている会員はそれだけで幸せということになります。また男性に限れば、「天の川クラブ」の発展に貢献してきた方々の多くが80 代になっているので、次に続く人材確保が重要になっています。

 次に会員数の減少です。私が入会した頃は800 名を超えていたのですが、現在は684名まで減っています。亡くなった方や転居される方は仕方ありませんが、入会してまだ日が浅いのに、「活動する機会がないから」と退会する会員がけっこうおられるので残念です。入会して半年以内に地区会や同好会、公園の掃除など、手軽に参加できることから声掛けしたらどうでしょうか。会員以外の方に同好会を紹介したり、地元の企業に赴き、まだ現役の人にナルクをPRすることも有効かも知れません。

 ナルクが設立された当時は定年が60 歳でした。「若いうちに預託点数を貯め、老後は安心」というキャッチフレーズがありましたが、今は65 歳が定年で、70 歳まで働く人も増えています。それからナルクへ入会して活動内容を覚えてもらうと、まもなく健康寿命ということになってしまいます。

 高齢化や会員数の減少は、提供者の減少にも繋がっています。これに対応するには、利用目的の方は、提供できるかどうかを良く話し合いをして入会してもらうことが必要だと思います。ナルクの将来のことを考えると、現状をよく見極め、今までの概念を覆すような発想も必要ではないでしょうか。

 700 名の会員がいれば、700 の違った意見があるはずです。皆さんも、これからのナルクについて考えてみませんか。