荒木 裕子 (7地区) 掲載日:2025/6/9

私は2023年に入会しましたが、膝の手術のため、ほとんど活動できずにいました。
一昨年の総会に初めて参加させてもらい、会員の皆様が和やかな雰囲気の中で交流されていたことを記憶しています。さらに、抽選でクオカードが当たり幸先の良いスタートとなりました。
昨年の暮れから福祉施設の話し相手のボランティアに行っています。日頃から人とのコミュニケーションをとる場に積極的に出向いてるので、福祉施設にも抵抗なく行くことができました。
話し相手を希望したきっかけは、一昨年、90歳を過ぎた叔母を介護施設に見舞ったことです。叔母は私のことなどすっかり忘れていましたが、話し込んでいくうちに断片的ではありますが、徐々に想い出してきて話し出したのです。認知は進行しているものの昔の想い出が蘇ったのか、うれしそうに話す叔母を見て胸が熱くなりました。
遠い地なので長年会うこともなかったのですが、たった1~2時間のやりとりで一挙に距離が縮まって見舞った甲斐があったと思いました。人との触れ合いは良い影響を与え合えると実感した瞬間でした。
高齢になると子供たちも巣立ち、外出も億劫になりがちです。さらに体の不調が出てきて医療のお世話になることも増えてくるのが現実です。特に施設で過ごされている入居者さんは、ご家族、友人との接触も少なくなり、不安や孤独を感じておられるはずです。
コロナ禍は面会も休止されて一層強い不安や孤独感の中におられたことでしょう。ナルクの福祉施設支援も2~3年休止されていました。ナルクは多くの場所で多くの方が支援活動されています。福祉施設での活動も素晴らしいと感じています。
土日以外は欠かさず話し相手のメンバーが交代で支援に伺い、書道や工作、着付けなどの活動支援も念入りな下準備をされてサポートされています。施設のスタッフさんからも助かりますと喜ばれることもあるのでやりがいを感じることができ、ボランティアの意味を考える機会をもらっています。
まだまだ未熟で経験も浅いですが、高齢者の方に寄り添い、少しでも元気に過ごしてもらえればと思っています。
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