岡部 公江 (5 地区) 掲載日:2023/3/13

ナルク会員と歓談中の筆者

 転勤族の私が東京から枚方に戻った35才の時に膀胱炎検査の結果、左腎臓が機能しておらず検査入院しました。検査が思わしくなく意識不明が2か月続き、1年2か月もの長期入院となりました。

 退院後、片杖生活となり障害者手帳の申請に行った市役所で『ナルク』を紹介され入会し23年になります。7年後、左腎臓摘出したものの左足に力が入らず車イス生活です。息子3人は社会人になって夫婦だけの生活となり、車イスで生活できるようにリフォームして今の所に移りました。

 その後、「脊椎空洞症」という聞き慣れない難病と診断されました。後遺症でしびれが全身に広がり、特に手足先が年々強まっています。思い出せないことが多く、メモ魔で回避しています。

 以前はタクシーを呼んで1人で通院していましたが、今は付き添いなしでは行けません。夕食は宅配を頼み、ナルク「天の川クラブ」では家事支援をお願いしています。この他に風呂介助や訪問リハビリも受けています。1人で外出できず、家でこもり切りの私にとって、訪問の方々との会話は楽しい時間となっています。主人とはおしゃべりの話題も少ないだけにリフレッシュのひとときです。

 もう一つの楽しみは6階の部屋から見る窓外の眺めです。眼下に広がる田んぼ、遠くの生駒遊園のある山々、玄関側には「ひらパー」の観覧車、枚方高校、市役所等に季節の変化を感じています。それと部屋で育てている木立ベコニア(ミセスハシモト等)、カトレア、月下美人の鉢やテーブルの上にはメダカが泳ぎ、癒されます。

 外出の際、利用する多目的トイレの使い勝手の悪さには閉口しています。トイレの中は広いのに便器は隅にあり、手すりが接近しているため力が入りにくかったり、L字手すりの真ん中にトイレットペーパーホルダーがあって乗り移り時に額を打ちそうになるなど利用者の便宜を考えていない事例ばかりです。

 自宅で去年からトイレ乗り移りで落下が増え、施設入居も考える時期に来ているようです。

 中学3年間とママさんバレーボールに10年間打ち込みました。今は出来ませんがTV観戦で楽しみ、少女時代や育児や家事に追われたママさん時代の思い出が駆け巡ります。

 障害者になり悲観的な気分にもなりますが、スポーツ観戦に声をあげ元気をもらっています。皆さんとの語らいも元気の源です。

 毎日、笑顔を忘れず、元気いっぱい過ごしたいと思います。これからも宜しくお願いします。