植木 美恵子(7地区) 掲載日:2022/4/11

グループホーム「花梨」時代

 私はナルクが立ち上がる数年前から全国組織の「労働銀行」に所属していました。会員相互扶助、点数制度も全くナルクと同じシステムです。しかし私たちのグループは6名という小人数、ボランティアの提供依頼も無くひたすら自分磨きの日が続いていました。

 そんな折にメンバーの一人細野恵美子さんの勧めで発足間もないナルクに6名揃って入会することになりました。掃除などの家事支援、見守り活動をする中でその後の私の生活に大きな影響を与える出会いがありました。

 当時、特別養護老人ホームの施設長をされていた会員のご主人のご縁により特養で働く機会を得ました。この経験から入居者の気持ちに寄り添った高齢者施設を作りたいとの思いが芽生えることになります。

 5年余りの勤務の後に退職。半年後には認知対応型のグループホーム「花梨」を立ち上げました。グループホームは認知状態である人を家庭環境に近い中でその方の持っておられる能力を十分発揮し、少しでも認知を遅らせるための共同施設です。ホームでは日常生活の中にカラオケ、習字、料理作り、手芸など取り入れていましたがナルクから毎月お習字の先生に来て頂き、利用者や家族の方に教えて頂きました。

 グループホーム誕生のきっかけもナルクの預託活動でしたからナルクには大変感謝しています。しかし、私自身の体調不良のためホームは10年で閉鎖いたしました。

  現在一会員として過ごす中、最も印象深く思い出すのは「天の川クラブ」の「設立20周年記念秋のイベント」です。私たちはガーナ民謡の曲に合わせて『チェチェコリ』のダンスを披露しました。7地区会員総出で暑い最中、衣装づくりや練習に励みました。その時の団結力、達成感と感動は今でも私達の語り草になっています。

 7地区では毎月末にサロンを開催しています。会員同士が親しみ仲良く接する機会を多く持つことが大切と考えて、運営委員会報告の後、童謡唱歌を唄う歌声サロン、月1回のハイキングなどを楽しんでいます。

 仲間でしている樹音(ジュネという木のオカリナ)の練習も楽しみの一つ。このような楽しい集いがナルク本来の会員相互扶助であるSOSの声が当たり前のように出せる空気づくりにつながることを強く願っています。