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ひ と 言
<掲載年月:2012/06>
相手の立場に立って
副代表 梅田 壽雄
副代表 梅田 壽雄
<副代表 梅田 壽雄>
  東日本大震災の復興・復旧のニュースは一年以上経った今もテレビや新聞などで毎日のように伝えられ、いかに傷深い被災であったかを思い知らされています。 忘れることなく尊い教訓としていつ起こるか分からない災害に備えたいと思っています。
先日も某テレビ番組で被災地のレポートが放映されていましたが、大変感動した場面がありました。
 被災した女子中学生に「あなたにとって、ハッピーなことは何ですか?」との問いに対し、その中学生は即座に「私が何かをしてあげたことで相手の方がハッピーに思ってくれることです」との回答が返ってきました。
 私は、多分今現在の悲しみや不便さの解消か、はたまた将来の夢の実現とか自分が幸せになることかと思いましたが、まだ幼い女子中学生のこの言葉に強く心を打たれ、自問自答し反省しているところです。
 過日は未成年者の無免許運転による暴走で登校中の児童や保護者の方が亡くなる痛ましい事故がありました。  この少年たちは違法と知りながらもただ自分たちの楽しみだけを求めた結果がこのような惨事を引き起こしたものと思います。
 京都市内の暴走や関越自動車道の事故なども、少しでも他人を思う気持ちがあれば防ぎ得たのではないかと考えます。
 さて、私たちナルク活動も常に相手があってのボランティア活動です。利用者の皆さんは、ひと様にお世話にならずに自分のことは自分でしたいと思っている方ばかりでしょう。   しかし、何らかの支障(事情)でできない方たちがナルクに手助けを求めているのです。
  提供する立場としては、どんなささいなことでも利用者の立場に立って、利用者は何を求め、そして、その結果に感謝の気持と満足感を持っていただけるかを忘れずに活動することが基本かと思います。
  そのことが前述の女子中学生のように、ナルク活動に対し提供者も利用者もお互いが「ハッピー」と感じ、ナルク活動にやりがいを感じ、自分の人生に満足感・充実感を味わえることに連なると思っているこのごろです。