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ひ と 言
<掲載年月:2012/04>
「生きがい創造学園」の受託事業に携わって10年
副代表 西田 スマコ
副代表 西田 スマコ
<副代表 西田 スマコ>
 「生きがい創造学園」の運営を市から受託して、今年で10年目を迎えます。
   初年度は、5月からの開講に当たっての準備や開講式の手配など、学園の運営が初めてのスタッフばかりで戸惑いました。そのために、最初は運営に必要な作業スケジュールと講座の運営マニュアルを作成し、スタッフの行動の仕方や意思の統一を図りました。
  一方、「高齢者のチャレンジ精神と豊かな暮らしづくり」を支援するという事業目的に沿ったカリキュラムの構築と講座内容の見直しが課題になりました。
  そして、できるだけその道に精通した講師をお願いしたいと思いながらも思うようにいかず、受講者から不満の声が出たこともあります。
 しかし、受託2年目から、月2回、年間15回の通常講座を18講座、週1回、半年8~10回の短期講座を4講座と徐々に開設講座を増やし、運営を軌道に乗せることができました。
  その後も、定員割れ講座の見直しや講師の変更、短期講座を通常講座に切り替えるなど、常に事業の活性化のための努力が求められています。
 講座の運営として大切な要素は、高齢者のニーズに対応したカリキュラムの構築と講師の人選です。それに加え、交渉力が必要です。 これらは、いずれも運営責任者の力量が問われるところでしょう。
 幸運にもスタッフに恵まれ、現在は、応募者数も1,000名を越え、公開抽選を行っています。 応募者の偏りで定員割れ講座は出ますが、再募集で定員の確保はできるようになりました。
 毎年約450名の方が受講されています。 多くの受講者が修了後にOB会を結成し、継続学習をしたり、学びを生かし地域で活動されたりしています。 それが生きがいになっているという話を聞き、運営に携わるものとしてうれしく思っています。
 受託事業には責任が伴います。 しかし、受託事業は、NPO法人として、自治体と協働で市民を支えていく「新しい公共」としての意義は大きいものと考えます。