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<副代表 野村 文夫> |
先日、京都国際会館で「KYOTO地球環境の殿堂」表彰式があり、水俣病の原因を解明したことで有名な原田正純・元熊本学園大教授が表彰されるとのことで、ともに高校の同窓だった友人と一緒に参加してきました。
この賞は、世界で地球環境の保全に多大な貢献をされた方々の功績を顕彰するとともに、これを後世に伝えるための展示施設を、京都議定書誕生の舞台となった京都国際会館に整備し、その精神を世界に広く発信することを目的とした権威ある賞です。
受賞者は、原田さん以外にブータン王国の第4代国王、シグミ・シンゲ・ワンチェク陛下とエリノア・オストロム女史(米国、ノーべル賞受賞者)の併せて3人で、今回は2回目の表彰式でした。
原田さんは、熊本大学卒業後、医師として水俣病に接し、病気の悲惨さ以上に貧困と差別に打ちひしがれた患者の姿に衝撃を受け、常に患者の目線に立った水俣病などの診断と社会医学的研究を行ってきました。
加えて、世界各国での枯れ葉剤やヒ素中毒、水銀汚染などを調査し、その原因を明らかにしました。 その結果、地球環境問題の解決に資する画期的な学術研究でも大きな功績を上げてこられました。
現在の日本人は、経済的にも政治的にも自信をなくしていますが、原田さんのように長年にわたって人々のために尽くしてきた方々がおられるのは素晴らしいことです。 同じ日本人として、私たちの力にもっと自信を持ってよいと思いました。
私たちのナルクの活動は、阪神・淡路大震災の前年の1994年に高畑会長の思いで始められて17年になり、これも素晴らしいことだと思いますが、原田さんが50年以上も頑張ってこられていることに比べればまだまだ若い、これからですね。
今年の私たちは、声かけVや子育て支援Vなどの新たな活動とそれらを支えるための地区会の充実、より一層充実した事業活動の推進など多くの活動が計画されています。
楽しく元気に自信を持って進めていきましょう。
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