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小さな子どもを守りたい!(掲載月:2005/12)
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第11地区:鈴木美枝子
 NALC会員の校区にあります交野市立旭小学校では、登下校に各2人の保護者パトロールを義務化され、特に昨春の奈良女子児童(1年生)が下校中に殺害された事件以降、青少年育成会や児童福祉委員会のみなさんが、腕章や自転車の籠にステッカーを貼るなど子どもを守る取り組みをされておられます。 
 11地区(交野)会員の田岡さんが、昨春の奈良女子児童(1年生)下校中に殺害された事件に衝動を受け、同じ年代の孫をもつ校区の低学年児童の下校時に、子どもと一緒に歩きはじめました。
 その会員が、地区集会で運動として地域に広げたいと訴えられ、旭小学校エリアでは一人、二人と時間の空いている会員が集まり始めました。すると、校区の保護者も一人、二人と歩きだし老若男女を問わず、下校時がなんだか賑やかになってきています。
パトロールの雨田会員と田岡会員(右)
<パトロールの雨田会員と田岡会員>
一緒に下校される教頭先生
<一緒に下校される教頭先生>
 12月13日も行ってみますと、NALC会員の田岡さんと雨田さんが子どもたちと一諸に寒風吹きすさぶ中、子どもたちに負けじとばかり元気な足取りで歩いておられました。
 交野市の小中学校は20校ぐらいありますし、地域の取り組みもそれぞれ違います。私達が出来る事は、こんなボランティアもあるよ、というぐらいです。
 田岡さんがはじめられて私(鈴木)が共感して、1日1時間健康のために歩いてたのを、一定の時間(下校時)にあわせたということです。 毎日歩けるわけではありませんので、お互い出れるときは一緒に歩こうという程度で行っています。
パトロールする地図
<パトロールする地図>
 私達がパトロールする地域(通路)は、学校を出て平和台霊園のところまで来ると、安全の旗をもったおばちゃん2人がいます。 そこから新しく出来た街、コモンシテイ(ゴルフ場の跡地にできた街で起伏があり竹薮や池、交通量の多い地域)方面に帰る子どもたちと一緒に歩きます。
 昨今の児童をとりまく環境は、昨年以上にきびしく、昨日のテレビで文部省の役人は登下校をスクールバスにする以外手立てがない、とまで言い切り、安全のためにそれも一案かなぁ〜と、とっさに思ってはみたものの子どもから地域を奪い、家と学校だけしか知らない子どもが、果たしてどんな大人に育っていくのか、とても妙案とは思えません。 地域と学校が手を取り合い、この地域の子どもたちは私らの手で守る、という今の大人の姿勢を子どもたちにみてもらうことこそ大切ではないかと思います。
 建物偽造問題にしても、児童虐待、殺人事件にしても、今の世の中が弱いものいじめで成り立っていることを恐ろしいと思います。自分さえ良ければ良いからみんなが少しでもよくなるように、がボランテイアの真髄だと思って、今日も歩こう・・・・・と思う。