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ひ と 言
<掲載年月:2008/11>
体と心に寄り添うボランティアに!
副代表 近藤 秀子
近藤副代表
< 副代表 近藤 秀子>
 ボランティア提供者の技量レベルアップを目的に設けられた第1回シニア介護サポーター養成講座が9月12日から始まり、11月1日に終了しました。  
 要介護の家族に習いたての実技を実践して役立てることができたという喜びの声がたくさん私どもに届いています。  受講生にとって技量アップはもちろんのこと、ボランティアの理念を初心に戻ってしっかりと見詰め直す、いいきっかけになったかと思います。
 来る超高齢社会を見据えて介護予防に重きを置く介護保険制度のもと、プロのヘルパーとボランティアの連携が在宅支援を支える大きな力になると考えられています。
 在宅で閉じこもりがちの高齢者の話し相手や散歩、外出介助などの支援には介護保険の利用は難しく、ボランティアの助けが必要な部分です。 高齢者の話にじっくりと耳を傾けることで心が開き、それが外へ連れ出すことのきっかけになれば、次の段階は人と交わることが可能になり、 やがては体力と気力も増し、 生きることに前向きになるといいます。
 過日、地域包括支援センターの方とお話をする機会がありました。  高齢者を寝たきりにさせない、自立した生活の第一歩目になるように、この人たちの背中をぽんと押す大切な役目を私どもボランティアにお願いしたいと話されました。
 単発的なボランティア提供をするグループは多くありますが、ナルクのように継続的に支援活動ができるボランティア団体は少なく、私たちの活躍が期待されています。
 それには高齢者の心と体に寄り添えるような傾聴ボランティアの研修会をできるだけ早い時期に実施する必要があると強く感じました。
 最後に、私たちボランティア提供活動が実は「年を重ねていくボランティア提供者自身の介護予防につながっているのです」と言われ、目からうろこでした。