一期一会の世界へ! |
投稿者:小林 欣子(4地区)
茶道裏千家淡交会大阪西支部所属 茶名:小林 宗欣 |

<初釜で、先生宅にて> |
一つの出会いから生まれる素敵なひと時に思わぬ発見があります。
私は、学校を卒業して地元(富山県)の会社に入り1年目のことでした。会社のCMタレントであった歌手の「アイジョージ」さんが、田舎の工場に来られたのです。当時アイジョージさんは"硝子のジョニー"の大ヒットで日本人歌手として始めてカーネギーホールで公演する等、大変有名な歌手でした。工場としてはどうお迎えすべきか大騒ぎです。そうした中で工場視察の後、「お茶」でおもてなしをすることになり、私が所属する総務はその窓口として、対応の中心部門でした。
私はそれまで「茶道」の心得は全くなかったのですが、茶道部の皆さんのお手伝い役をする羽目になりました。日本の伝統文化でのおもてなしは大好評でした。あの出会いと感動はいまでも鮮明に覚えています。
それがきっかけとなり茶道の道に入り、すでに40年あまり経ってしまいましたが、お茶の時間は私にとって、至福の時間です。背筋を伸ばしていると精神が集中され、様々な邪念が消えていきます。日常のあくせくした生活から、異空間に足を踏み入れたように穏やかな時が流れ、いろいろのことを振り返ることができる時間でもあります。
そして、目に留まるものが違ってきます。茶杓の曲線の美しさや棗(なつめ)の蒔絵の繊細な描写に気づいたり、「花ってこんなに綺麗だったのね」とか、炭火の色のはげしさやぬくもり等、日常何気なく見過ごしてきたものの一つ一つが呼吸をしており、輝いて見えるようになったのです。お茶を始めて、私自身のことが、尽きることなく日々あらたな自分を再発見しているように思います。
現在は、月3回の稽古で基本を学び、海外旅行で何気なく見つけた物を買ってきて、それらを見立てたりして茶事を楽しむことがあります。茶事の基本は「正午の茶事(昼食を伴ったもの)」に始まりますが、「朝茶事(朝食を伴ったもの)」、「夜咄(よぱなし)の茶事(夕食を伴ったもの)」、他にもいろいろありますが、これからも茶事の機会を数多く持つように心がけていきたいと思います。
静かに松風を聴きながら・・・・・ピンと張りつめたなかにも、一期一会の出会いを大切に、やわらかな空気を生み出せるよう素直な心で向き合う自分でありたいと思っています。 私にとって、茶道の心得は人との出会いを大切にする心だと思っています。
写真集はお稽古、お茶会での風景や仲間達との写真です。 ご笑覧いただけば幸いです。
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<お稽古風景(先生宅にて) > |

<お稽古風景(先生宅にて)> |

<大塚美術館のお茶会にて> |

<茶事にて> |

<茶事にて> |

<茶事にて> |

<寝屋川市茶道部50周年記念お茶会>
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<市民のお茶会にて> |

<市民のお茶会にて> |
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