
<五箇荘金堂町近くの「ぷらざ三方よし」にて>
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今回の旅は、主に近江商人発祥の地「てんびんの里・五個荘」と、遊歩百選に選ばれた「近江八幡の町並み」を散策しました。当日、朝から晴天に恵まれ、予定通りにバスが出発。
まず、向かったのは、てんびんの里・五個荘「近江商人屋敷」、100年以上も前に建てられたとは思えないぐらい、どっしりとして、その上、さまざまな工夫が凝らされていました。例えば母屋から雨にぬれることなく行ける「うち蔵」があったり、何十年も使うことを見越して、敷居が簡単に取り外しできたり、「回転雨戸」で戸袋に遮られることなく、庭を鑑賞できたり、「畳廊下」といって、必要に応じて廊下が部屋に早変わりするなどなど。
近江商人は、「始末して気張る(質素倹約して懸命に働く)」という、精神の下、商売をし、財を築いた。そして、現在でも続く大企業の創業者(例、伊藤忠、丸紅、三井、住友、安田などの創始者)を多く輩出した。現在、NHKで放映されている「マッサン」の恩人、社長のモデルとなった人も近江商人だったとのこと。
また、三方よし(「買い手よし」「売り手よし」「世間よし」)の心得をもって商売をし、利益の三分の一は郷土に還元し、地域社会の発展に努めたとのことです。その郷土愛が今でも受け継がれていると思ったのは、道路や水路は落ち葉一つ、塵一つもなく、この日の青空のようにとてもすがすがしく、水路を泳ぐ錦鯉も気持ち良さそうでした。
また、町並みには、「見越しの松」が至る所にあり、歌に歌われている、「粋な黒塀、見越しの松に~♪」の「見越しの松」の意味が初めて分かりました。
次の、近江八幡では、昼食後、水郷ぶちを散策、その後、お茶する人、町並みを見て回る人、店で買い物する人、それぞれが気ままに、のどかな町並みを楽しみました。
この日帰り旅行は、「始末して気張る」「三方よし」など生きる心得を学び、散策など心身共に有意義な一日でした。最後に全員無事に元気に帰れたことにも感謝したいと思います。
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