戻る 会員活動促進
「福島グループ」  仮設住宅を訪問(掲載月:2014/06)
報告:一宮 順世(2地区)
 新幹線福島駅で、京都拠点の方や枚方から飛行機で参加のメンバーと合流し、リンゴの摘果活動と浪江町笹谷仮設住宅で活動の2班に分かれてバスで移動しました。
 私は、浪江町笹谷東部応急仮設住宅での活動に参加しました。 この応急仮設住宅は、思いの外、屋根も低く4畳半2間で狭いなと感じました。 100世帯ほどが住まわれています。 被災直後から3年間で6ヵ所もの仮設住宅を転々とした人もおられると聞いて驚きました。
 到着してすぐ「絵手紙のお届け」と「傾聴」そして「ハンドマッサージ活動」になりました。 
 私が担当した高齢のおばあさんは、ハンドマッサージを受けながら「気持ちがいいね~」と喜ばれ、「遠い大阪から、よう来てくださった。 修学旅行で大阪城に行った」ことなど話してくれました。 さらに「海辺の方で農家をして住んでいたが、震災でここに来たけれど、冬は雪も多くとても寒い」などの話に日々のご苦労がしのばれ心が痛みました。 
 その後、市川拠点の方々と共に、仮設の皆さんとリズム体操や歌手の高橋樺子さんから「がんばれ援歌」の歌や踊りを教わり賑やかに過ごしました。
 その後、飯坂温泉の宿泊場所に移動して、まず「福島の現状と復興」について地元浪江町の町長や商工会の方から講演を聞きました。 
 福島は「地震による被害」「津波による被害」「放射性物質の汚染被害」の三重苦とのことで、仮設住宅から復興住宅への移転も進んでいないこと、地震と津波だけだったら他県などへ避難もしていないとのことでした。 
 また風評被害が大きく「福島の物は買わない」「福島で働かない」といった差別的なこともお聞きし、とても胸が痛みました。 
 我が家も、福島ブランドの野菜を定期購入しておいしくいただいていますが、改めて私たちのできることは何なのか考えさせられました。

<仮設住宅でハンドマッサージ>

<りんごの摘果はどれを残すかが難しい>

<浪江町長ほかの方の講演会で挨拶する近藤代表>

<高橋華子さんから「がんばれ援歌」の歌や踊りを習う>