遠距離介護で親孝行! |
投稿者:斉藤 涼子 (ナルク姫路拠点) |
慢性腎不全で、枚方で入院中の85歳の実母が、話し相手もなく一日の大半を過ごすうちに、少しずつおかしく(母の言葉を借りるとパア〜に)なってきていました。
自分の歳が分からなくなり、昼間雲に隠れた太陽を「今夜はおぼろ月」とか「母さんは交通事故で運ばれて来たんだよ」とか言い出したので、私は痴呆の始まりを感じました。
姫路に居ながら何をしてやれるか考える中で、“困ったときのナルク”を思い出し、「天の川クラブ」へ連絡を取ると、副代表の平山様が面談してくださいました。
話しを聞き「引き受けましょう」と言われ、すぐに8名の会員が交替で話し相手に行っていただくことになりました。
車椅子を使って窓越しに花見をしたり、天気の良い日は外気浴にも連れ出してもらったりしたようです。 折り紙や会話で心に寄り添っていただいたことも頭に良い刺激になったのでしょう。
現在は全く普通に戻っております。 母の変化を見て、人間らしく生きるには、医療や身体介護とともに、心の介護がとても大事だと思い知りました。
病室の白く限られた世界の中で、母には「天の川クラブ」の皆さまの来訪がうれしくて大きな慰めになっていることをとてもありがたく思っております。
私は、ナルクに恩返しするため、姫路拠点で高齢者の方々に奉仕をしながら、日々学ばせてもらっています。 さらにうれしいことは、母の回復を見て、主人もナルクの活動に参加してくれるようになったことです。
(編集者注: 家事支援の岩堀周子COから寄稿をお願いしました。)
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