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『100歳の母のお祝い』(掲載月:2006/11)
投稿者:仲谷 美智子(6地区)

総理大臣・小泉純一郎の賞状を手にした筆者
<総理大臣・小泉純一郎の賞状を手にした筆者>
 特養「アイリス」から連絡があり、敬老の日に入居中の母が枚方市から「 満100歳」のお祝いを受けるので、家族も出席するようにとのこと。 母は10月9日に満100歳を迎えます。
 9月18日の朝、母は特養の4人部屋「さくら」のベッドで、朝食(チューブによるミキサー食)中でいつものように眠っていました。
 しかし補聴器を右耳に付けてあげると口を動かします。 枕元に吊るしてある赤ちゃん用のオルゴールにスイッチを入れると、昔懐かしい、ゆりかごの歌、きらきら星などの子守唄を聞いて、母の唇が動いています。
 2年前に胃瘻(いろう)の手術を受けてからは栄養が行き届いているのか、顔色が娘の私よりも良くつやつやしていています。 本当にゆったりとベッドの上で昔の夢を見ている様子です。
 9時半頃、市役所の方と施設長が来られて、総理大臣・小泉純一郎の賞状と銀杯、副賞に枚方市からダウン入りの寝具を頂きました。 10年間母を介護してくださった施設の方に主人とともにお礼を言いました。
 今年100歳を迎える高齢者は枚方市で39人とのこと。 明治39年生まれ(丙午)は四代を生き、昭和10年代の戦争を体験した人たちです。
 私も戦中派として母の苦労を見てきましたので、口ではしゃべれないけれど今、静かに眠っている母が満ち足りた気分でいることに感謝の気持ちでいっぱいです。 今3人の孫と3人のひ孫が大阪と東京に住んでいます。
 思えばNALCで最初に母が会員の小山さんご夫妻に介護を受けました。 NHKの生活ホットモーニングに出していただいたのも良い思い出です。 皆さんに感謝して筆を置きます。