事業活動
掲載日:2018/02/13
新事業(生活援助訪問活動事業)の経過について

総合事業担当 植本 壽満枝

生活援助訪問事業の推移
生活援助訪問事業の推移
 介護保険制度の改定で、2017年4月から「枚方市介護予防・日常生活支援総合事業」(新事業)がスタートしました。
 ナルクの方針に基づき、当拠点も地域貢献の一環として「生活支援センター ナルクすこやか」の事業所を昨年4月に設立し活動を開始しました。
 この新事業は、厚労省の提唱する2025年を見据えた「地域包括ケアシステム」【高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援のために、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを続けることが出来るよう地域の包括的な支援・サービス提供体制を構築する】に基づいています。
 市の実状に応じた独自の多様なサービスを提供し、要支援者から元気高齢者まで切れ目なくサービスを提供して自立への意欲を喚起する等がおり込まれています。
 また、このシステムの5つの要素「介護、医療、予防、住まい、生活支援・福祉サービス」実現のために、「自助・互助・共助・公助」の係わりも不可欠で、特に自助・互助が求められ、ボランティア団体への大きな役割が期待されています。
 「ナルクすこやか」は、福祉事業運営のノウハウはなく、すべてゼロからの出発でした。書類・機材の整備・事務所人員の配置・関係部署のシステム構築等スムースな滑り出しとは言えませんでしたが、多くの方々のご支援により下図のように順調に推移しています。12月末現在、利用者さんは月平均30名弱(延120件)、支援員26名で、そのうち60%を会員が占めています。
 支援員の方々から「利用者さんとの信頼関係も生まれ笑顔との出会いに元気を貰います」等の声も聞きます。しかし、現在の課題としては地域包括支援センターから支援依頼があっても支援員数が不足して対応困難な件数が約10件あります。
 一方、11月には活動移動支援事業(B型サービス)の認可を受けました。この事業は、公共機関を利用しての移動支援と介護保険対象外の簡単な家事支援(換気扇掃除、ガラス拭き等)が対象で、支援員研修を受けていない方も活動できます。
 地域に根ざした活動を拡大することにより、ナルクへの理解が深まり、自立された利用者さんや家族をナルク入会につなげることが出来れば、「天の川クラブ」の明るい未来も見えてきます。
 「ナルクすこやか」が地域貢献の一役を担うことが出来るよう今後共ご支援の程よろしくお願いします。

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