戻る 奉 仕 活 動
残された機能を退化させないために
(掲載月:2007/06)
報告: 山本 保子(11地区)

 05年9月のある日、Rさんは夫とともに散歩中、突然倒れて意識不明。 守口市のK医大病院で、脳内出血と診断され、緊急手術を受けました。 重篤でしたが一命を取り留め、左半身に麻痺が残りました。
 一般病院に7ヵ月入院後、生活しやすく介護も受けやすいよう改造した自宅で、夫の介護を受けながら、デイサービス・訪問看護などを利用し、在宅生活を始めました。
 そしてナルクへも話し相手をとの要望があり、昨夏から活動が始まりました。
 11時から13時まで車椅子のRさんとテーブルを挟み、向かい合って、ちらし、折り紙、千代紙、割り箸、フィルム缶など手近にあるものを利用し、季節を感じる作品を、会話をしながら、私の手をRさんの左手代わりに使って、二人で一人の作業をします。
 作品が少々曲がっていても自分の手で作れたという喜びを感じ、充実した1時間余りを過ごします。 持参した弁当を一緒に食べながら、また会話。 最近、笑顔も見られるようになったことが私たちの励みにもなっています。
 痛く苦しい在宅リハビリを頑張り、右手右足の機能が退化しないよう、Rさんの努力は毎日続いています。
 ナルクからは4名のボランティアが毎週火曜日、違った会話をし、天気の良い日は車椅子で散歩をしながら話します。 会話が言葉のリハビリに役立ち、家族から、医師からも少しずつ努力の成果が認められていることを、ケアマネージャーさんを通じて聞いています。
 これからも微力を尽くしRさんと一緒に頑張り、ボランティアとしての努力を続けようと思っております。