
筆者
1994年7月WAC設立総会、当時の高畑会長のボランティア理念に感銘を受けた人々が会場に溢れました。「自立・奉仕・助け合い」自分の自由になる時間を少しだけ割いて必要とする人の手助けをする。その活動は貯金のように貯えられて、自分が必要になったときにサービスが受けられる時間預託制度がうたわれています。
一番嬉しかったことは、気軽に立ち寄れる市内の事務所を文化住宅に構えることが出来たことです。また、電話当番をして頂ける人がぼつぼつ増えて来たことです。
ひたすら『計画・実行・反省・掘り起こし』の繰り返しでした。自分で動いて確かめる行動をすることで、周りからはいろいろ教えられることばかりでした。
自分たちに出来ることは何だろうか、女性の場合は家事仕事が入り易いと思いました。いつも思うことですが女性の力は大きいです。考え方が柔軟で素早い動きをしてくれました。男性は力仕事や外の庭仕事から始めました。依頼電話の返信や本部からの連絡事項の整理は終業後8時頃までかかりました。若かったから出来たことだと思います。
翌年1月17日、阪神淡路大震災が発生したので、本部の指示に従い京阪天満橋駅、淀屋橋駅での街頭募金活動をしたことや被災地での炊き出し、壊れた家の片づけ、話し相手などの支援活動は忘れられないことです。
そんな時、高齢の母親の介護をしている会員から家事支援の依頼があり3名が支援に関わりました。この会員の依頼がきっかけになり知り合いの方から次々と提供依頼が入り本格的に会員相互扶助活動が始動しました。
提供者探し、今でいうコーデイネートが難しく苦労しました。介護ボランティア調査アンケートを実施したのはこの頃です。
狭い事務所でしたが月1回の会議は堅持しました。膝を交えてじっくりと話せる会議の場は大切と思ったからです。
1998年、WACから独立してNALCが発足しました。会員数は増え、組織体系の整備も進み、活動内容の充実、ボランティア団体として体が整っていきました。
WAC発足から4年間は無我夢中で走り続けた毎日でしたが、ナルクの基盤づくりの一部に関わって来たとの思いがあります。
今はコロナ禍がボランティア活動を邪魔していますが、一日も早く収束して皆んな笑顔で力を出せる日が来ることを願っています。