2013/07 ~ 前月 ひと言(巻頭文)

掲載年月:2017/05

ひ と 言(会報巻頭文)

「超電導リニア」乗車を体験して

1地区 福山 喆子



 JR東海が実施する「超電導リニア体験乗車」に応募すること6回。やっと2016年8月30日午後1時30分の搭乗枠に当選しました。新し物好き・冒険好きの私たち二人には格好のチャレンジでした。
 リニア山梨実験センターは、山梨県都留(つる)市にあり大阪からはちょっと行きにくい所です。時間はタップリある二人なので、費用を抑えようと“JR青春キップ”を活用することとしました。
 調べてみると「京都駅~大月駅」は10時間を要すると判明。そうすると往復で2日、搭乗日当日を含めると3日間の旅となります。宿泊も2泊必要なので忘れず予約。準備万端整え8月29日朝7時、京都駅で新快速に乗り込み3回の乗換えを経て、夕方5時宿泊地に到着。長い初日が終わりました。
 翌2日目リニア搭乗日。飛行機と同じ金属探知機ゲートを通り検査を受けた後、午後1時30分搭乗。事前に座席が指定されており好奇心とはやる気持ちに胸躍らせて乗り込みましたが、座席やカーテン等が新幹線とほぼ同じで少しがっかりしました。いよいよ発車。時速500Km越えを体験です。走行距離42.8Kmを2往復、所要時間は約30分。費用は2席で4,320円。
 区間はほとんどがトンネルなのでリアルな速度感が判りにくく車内に設置されたモニターに表示される速度数値でやっと実感し、500Kmの速度表示が出ると車内は「ウオー」と歓声で満ちました。超電導で走るというので、何の震動もなく滑るように静かに走るものと勝手に想像していましたが、新幹線並みの揺れを体感したのは意外でした。
 停車時には飛行機の着陸時と同様タッチダウンも感じられました。約30分の体験乗車でしたが、終わってみれば一瞬の出来事のような感じでした。リニアの開業は2027年で東京・名古屋間とか、我々はその頃どうなっているでしょう。今回の体験は私にとってとても貴重なものとなりました。
※今月号より、このひと言(会報巻頭文)は1・4・7号を除いて各地区の自由課題となります。

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