2013/07 ~ 前月 ひと言(巻頭文)

掲載年月:2016/08

ひ と 言(会報巻頭文)

平成29年4月から始まる地域包括ケアって?

時間預託部門統括 近藤 秀子

「水切り絵」和田喜代美会員作
「水切り絵」和田喜代美会員作
 今、ナルクが大きく挑戦する時です。
 2000年4月、社会全体で高齢者を支えあおうと始まった介護保険制度。発足当時に、想定したよりも早く急加速で少子高齢化が進みました。当然、サービス利用認定者も増えてきました。3年ごとの制度見直し、改定のたびに介護保険サービス利用が厳しくなってきました。
 財源・介護人材不足と先行きが見えない介護保険制度。この度の見直しによる改定(3年の経過措置を経て来年4月実施)は、従来の要支援1・2の支援が介護保険から外れて、それぞれの各自治体が受け皿になるという大幅な見直しになります。
 「地域包括ケアシステム」は地域社会資源(介護事業所・NPO法人・自治会など地域団体)を活用して支援の必要な高齢者の生活を支え合うしくみです。高齢者自身の生きがいや予防介護につながる地域住民の活動で、元気な高齢者が大きな力になります。ナルクも、枚方市の新事業に地域貢献という観点から参入することが、総会で決議されました。
 会員相互扶助活動から一歩踏み出して一般市民対象の活動分野が増えることになります。今後の活動形態は、①ナルク本来の時間預託による会員相互扶助活動と②従来の枚方市受託事業に加え、有償による一般市民対象の新事業活動の2本立てです。
 私たちにできる新事業活動内容は、従来の要支援1・2と認定された市民に対する訪問サービス型事業、身体介助を除いた家事支援です。この支援者には「枚方市生活支援員養成研修」の受講が必須です。
この事業に携わる会員(生活支援員)には、ナルクのシニア生活・介護支援サポーターテキストの内容に少し加味した枚方市のテキストを用いた研修会を受講して頂きます。
 この研修は新事業にかかわらないという会員の方にも是非、ご自身のスキルアップを図るために受講して頂きたいと考えています。
 平成29年4月から始まる新事業につきましては、皆さんのご理解を頂けますよう本年8月から10月にかけ、各地区会に於いて説明会を開く予定です。ご案内の節にはどうぞ皆さん会場へお運びくださいますようお願いします。


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