ひ と 言(会報巻頭文)
<掲載年月:2015/04>
2015年度、ナルク基本精神で前進しましょう
代表 近藤 秀子
4月、心華やぐ季節を迎えました。
今年度のナルク本部事業計画案、すでに皆さんもナルク会報3月号で周知のことと思いますが、読むほどに今、ナルク活動が大きな転換期を迎えていることに思いが至ります。
まず、介護保険制度改定後の行政の動向は気になるところですが、現在「天の川クラブ」は行政と連携を図り、社会貢献と位置付けた事業活動支援を行っています。 本部案の地域包括ケアへの取り組みはこれに該当するものと思われますが、市の足並みを勘案しながら、遅れを取らないように共に進めることが大切かと思われます。
今後の当クラブの課題としては、活動提供会員の高齢化問題、シニア世代にできる支援方法などの見極めと同時に、必要とされる時に対応できるスキルアップを図らねばなりません。
次に、若い子育て世代を活動の担い手として迎えるには、今まで預託活動として認めていなかった健常児に対する支援。 1月開催の大規模研修会パネラーの講演を聞き、シニア世代にできる支援、経験豊かな世代だからこそできる支援という思いを強くしました。 本部がすすめる高槻・島本拠点方式は会員増員手法としてもさることながら少子化時代においては早急に取り組みたい活動です。
会員数の伸び悩みも気になるところです。2011年から5か年計画で取り組んだ会員増加推進活動は、ガイドブック作成、FMひらかたなどメディア出演、その他挑戦いたしましたが、見込んでいた団塊世代の動向が読み切れなかったこともあり、5年を経て微増にとどまりました。新入会者へのきめ細かい対応で退会者の歯止めをかけることが急務です。
社会背景は刻々と変化します。 しかしナルクは時間預託制度による会員相互の助け合いの会です。 この基本精神は堅持しなければならないと思います。 誰もが住み慣れた地域で支え合って暮らすことができるよう、公的制度を利用しつつ足りないところは、できる会員が手を差し伸べる体制。 高齢会員が遠慮せずにSOSを発し、そばにそれを受ける会員がいるという関係をつくり出していくことが重要だと思います。
地区会や地区サロンなどの交流を通して会員同士が親密度を増している地域がたくさん育っていますが、この気持ちが持続すれば「天の川クラブ」は安泰です。