『
初物三題 』
この9月、65年の人生で「三っつ」の初物に出会いました。 「今頃何云うてんねん」とのお叱りを受けそうですが、奥手の私にとっては兎にも角にも初体験の事ですから聞いて下さい。
ひとつ。 珍しい花を見に来ないかと、Wさんご夫妻にお誘いを頂きました。 大概の事には驚かないぞとたいした期待もせずお伺いしたところ、正直びっくりしました。「里芋の花」なんだそうです、私にとって「花」とは大小・形状にかかわらず花弁の有るものと決め付けていましたが、「里芋の花」は自分の想像をはるかに超えるものでした。
感想としては、中華料理に出てくる、とうもろこしの子供「ミニコーン」みたいでした。 ご存知でしたか?
ふたつ。 「しょうぶ湯」・「ゆず湯」やあちこちの「温泉の素」の経験は有りますが「しょうがの葉と茎湯」に初めて入りました。 刺激が強いかなと案じながらの入湯でしたが、思ったよりマイルドな優しい香りで、ほっこりとした気分になりました。まさにアロマテラピーの世界です、是非お試し下さい。
みっつ。 「月下美人の花」が咲きそうだから見に来ないかとSさんからの電話です。 一杯機嫌でまどろんでいたところに「?」ってな感じです。
しかし、写真やTVで見た事は有りますが実物は初めてです。チャンスとばかり家内と馳せ参じました。正直云ってあの神秘的な美しさには感動しました、あれは何なんでしょう。
一夜だけの儚い命が人の心を揺さぶるんでしょうか。
写真右:月下美人 |
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